飾らないワタシの地味日記

道端に捨てられた詩を拾います。(20)

つよくなる

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もう誰にも負けねぇ、という気持ちがいつもある。それは別に、相手を打ち負かして悔しがる顔を見たいとか、恨みを晴らしてやりたいとか、そういうことではなくて、もっと憧憬の念がこもった心持ち。憧れと言う言葉はどこか静止しているように思える。憧れている主体である私は、今ここにずっと留まるだけで、目の前のあの人をただ眺めることしかできない。でもそんなの本当は嫌で、私はあの人の見ている景色を見たいし、あの人を超えてもっと豊かになりたいと思う。あの人の言葉で私の幸せを語るんではなくて、あの人もどの人もみんなの言葉を吸収して私の言葉を紡ぎたいと思う。だから私は動く主体としてあらなければいけないし、だから今日も戦って、もう二度と誰にも負けたくないと思う。そうやって、少しずつ強くなりたい。