飾らないワタシの地味日記

道端に捨てられた詩を拾います。(20)

「いつかお前は爆発するよ。」

 

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ベルリンの夜道 photo by わくらば

 

「いつかお前は爆発するよ。」そう言ったのは私の父。去年の夏のこと。

そりゃそうだ、と思った。納得した。頷いた。粉々に散らばる己の肉片すら容易く想像できた。

 

 私、やっぱり、5割で人生をやりくりしているのだと思う。大学の課題、友人関係の構築、維持、人を愛せることの証明、生きるのびるための労働、就職するための経験、適度な将来への希望と不安、他人に煙たがられないための清潔さ、謙虚さ、愛らしさ。生きていくのは総じて面倒くさい。干渉されないために、壊されないために、私という女の「まとも」さを証明し続けなくてはいけない。

 そういった平穏な人生のための下準備を5割でやりくりしている。そして残った5割で、幸せの残り屑を一人で懸命に頬張っている。私は安上がりな女で、ブックオフの100円の本と、たまに焚く蝋燭さえあれば幸せをやれる。それだのにワンコインの幸せは、こんなにも回りくどい。

 これは剥離だ。剥離しているのだ。私という一人の人間が分裂し始めている。最前車両と最後尾車両が真逆の方向に走り出している。