飾らないワタシの地味日記

道端に捨てられた詩を拾います。(20)

勘違って名前をつけてしまったから

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本来、物事はグラデーション 、なのにぼくたちは、勘違って、君を、ぼくを、名前で呼んでしまった。だから僕たちは、いつまでもいつまでも、不安で、不安で、仕方がないんだ。

 

 

もともと、僕たちは物事をはっきり区切ることなんでできないんだ。虹を見つけた時、きみはどこからどこまでが青色だの緑だの、線引きできるのだろうか。そんなふうで、無力な僕たちは、愛と同情の線引きすらままならない。やれ、会いたい、やれ、キスがしたい、そんな名前の付いたわかりやすい感情が、僕たちの関係を強固にしているんだと、本気で信じられるのかな。きっと、僕たちの距離感は、立場は、お互いを想う時の感情は、そんなに単純なものじゃないのだと、ぼくは思っているのだけれどね。